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爪肌育成アドバイザーコースの『爪と皮膚の基本構造』を担当しました。

個人的に、全カリキュラムの中で、最も大事な講座だと思っています。というのも”基本構造”を理解すると爪や肌、身体を健康的に保つ方法がわかるようになるから。
そして、化粧品を効果的に使用することもできるようになるし、サロンでもお客様にぴったりの製品をアドバイスできるようになるから。

それだけではなく、商材の特徴から、自分のサロンの顧客様の好みに合わせて仕入れるので、結果的に在庫を抱える必要がなく、「なんか良さそうだから仕入れてみた」などの無駄が減るのも利点なのです。

今日は『 爪と皮膚の基本構造 』で、どんなことを学ぶのかを一部ご紹介しますね。

基本構造とは?

美容業に従事する方は、数えきれないくらい皮膚構造を学んでいますよね。

ですが、それはなにかの資格試験に合格するために「名称を覚える」だったり、「皮膚の面積を覚える」などの数値を覚えることがメインになっていることも多く、実際の働きまでは理解できていなかったという声もよく耳にします。


確かに面積やそれぞれの層の厚みなどは、覚えないよりは覚えた方が良いですが、本当に覚えるべきなのは、それぞれの働き!

数値を覚えたところで、実際のサロンワークでは、あまり意味をなしません。お客様に皮膚構造を話すこともないですしね。

一般的に肌といわれる部分は『表皮』

肌には表皮と真皮がありますが、いわゆる肌の部分は表皮の部分です。表皮は下から「①基底層」「②有棘層」「③顆粒層」「④角層」と成熟しながら肌となり、最後は垢となって排出されていきます。

①一番下の層は『基底層』

肌細胞は、基底層で生まれます。シミのもとともいわれるメラノサイトも基底層(きていそう)にあります。
美容面でいうとシミは、イヤな存在ではありますが、健康面から考えると、シミをつくりだすことで、ほかの肌細胞を守る役割りがあるのです。

よくいわれるのは、シミは肌細胞を守る日傘。だから大事でもあるシミなのですが、やっぱりできるといやですよね。できる前に年中、紫外線対策をしましょう!

②基底層の上にある『有棘層』

細胞同士が棘で繋がっているようにみえることから、有棘細胞(ゆうきょくさいいぼう)と呼ばれています。
・リンパ液が流れていて栄養を運ぶ
・花粉やダニなどのアレルゲン情報などをキャッチするランゲルハンス細胞がある


この2つが特徴です。

よく勘違いしやすいのが、ランゲルハンス細胞自体がアレルゲンと戦うのではなく、あくまでも情報を受け取り、その情報を電気信号で脳に伝えるという仕事をしています。

③有棘層の上にある『顆粒層』

顆粒層(かりゅうそう)は、細胞内にセラミドなどの脂や、水分保持因子のもとを育てているところ。
ここでしっかりと油分と水分を蓄えないと、肌のうるおいが低下しやすくもなりえます。

④顆粒層の上にある『角層』

顆粒層で成熟した細胞内の、セラミドなどの脂や水分保湿因子が角層内にあふれだし、バリア機能を担っています。

・約80%は細胞間脂質(主成分はセラミドなど)
・約20%は水分を保持する因子の天然保湿因子(主成分はアミノ酸)



バリア機能が低下すると、乾燥、肌荒れやニキビも発生しやすいというのは、角層内の細胞間脂質と天然保湿因子が足りていなかった…ということになります。

角層内の水分量が10%未満になると、痒みとして現れやすいので、秋冬になると「顔が痒い」「身体が痒い」というのは、洋服の繊維が刺激になっている場合とともに、水分不足も考えられます

その場合は、ボディクリームを塗布する前に、化粧水などの水分補給ができる化粧品でお手入れしてあげましょう。もちろんハンドクリームを塗る際も同様です。

天然のうるおいヴェール『皮脂膜』

「天然の美容液」「うるおいヴェール」ともいわれる皮脂膜は、汗と皮脂を皮膚常在菌が吸収分解し、グリセリンや脂肪酸、スクワレンなどの保湿物質を分泌させます。

皮脂膜は、水で洗い流すだけでも一緒に流出してしまいますが、健康的は肌の人は、30分前後で、また皮脂や汗が分泌しはじめるので、うるおいの膜は回復しやすく、乾燥を感じにくいこともあります。逆に、皮脂の分泌量がもともと少ない、汗もあまりかかないなどの場合は、乾燥を感じやすい傾向があります。

そして皮脂膜は弱酸性というのが特徴。この弱酸性バランスが整っていると、肌荒れもしにくいといわれるので、バランスを崩す原因にもなりうる「洗いすぎ」「洗わなさすぎ」のどちらも良くありません。


だからこそ、お客様や自分の肌の状態(皮脂量、水分量)を把握してからアドバイスすることが、重要なのです。
手に関しては、手洗いやアルコール消毒がマストになっていますし、感染症対策のためにも、洗わないという選択はできませんが、洗うとしても洗浄剤を使用して洗うタイミングはいつなのかという、できるだけ手肌のうるおいを保持する方法も、ご提案できるようになりますよ。

肌状態を見極める方法

・いつもの食事内容
・運動習慣
・睡眠時間
・水分摂取量
・ホルモンバランス


など多岐にわたるので、カウンセリング力も合わせて鍛える必要があります。
カウンセリング力を強化するには、実践的なスキンケア指導士がおすすめです。


肌悩みの約80%を解決するのは角層!

【角層を制すものは、肌を制す】といっても過言ではないくらい重要な角層。

とくに毛穴が気になるからと洗顔をしたり、クレンジングに精をだす方もいらっしゃいますが、保湿し角層をふっくらさせることで解消しやすい場合もあります。

皮膚の溝「皮溝(ひこう)」と、皮膚の丘「皮丘(ひきゅう)」が交差したところが毛孔(もうこう)、いわゆる毛穴です。

皮丘が水分も油分も満タン状態のときは、肌はふっくら、みずみずしくうるおい、光がキレイに反射するので毛穴も目立ちにくくなるのです。

角層は全身をラップのように包んでいる

例えば、火傷を負い全身の皮膚を約20%失うとショック状態になり、約40%を失うと生命の危機に陥るといわれます。肌の一番外側で、内臓を守っている器官でもあるので、血液はもちろんのこと、体液も流出してしまいますよね。

また角層の水分を失ってしまうだけでも、24時間で生命活動が維持できなくなるともいわれます。
美容と健康、両方の側面からも、肌は本当に大事にしたいところ。

表皮を支える『真皮層』は縁の下の力持ち!

表皮がいくらうるおいに満ちていても、下から支える真皮がダルーンとたるんでいると、表皮から落ち込み、シワが発生しやすいのは有名ですよね。

真皮層にある「コラーゲン」「エラスチン」「基質(主にヒアルロン酸)」は、肌の弾力やハリを保っていますが、年齢や紫外線の影響で徐々に減っていき、新たにつくることも少なくなってきます。

30歳くらいを境に繊維芽細胞自体の働きが弱くなり、新たにコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを生みだすことが難しくなっていくから。

とはいえ、働きが弱くなるからと諦めるのはまだ早いですよ!


世界的なエビデンス(科学的根拠)があり、わかっていることは、今現在残っている繊維芽細胞に栄養を届けることで、また新たにコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生みだしてくれるということ。つまり運動をして血流を流すことで、繊維芽細胞に栄養を届けることができるのです。

60代や70代でも筋力トレーニングをして、筋肉量を維持しているかたは、肌がツヤツヤしていませんか?
それはやはり筋肉を刺激して血流を促し、全身の細胞に栄養を届けているということと、食事バランスを考えているということも関係しています。

シンプルケアで美肌×美爪×美髪は叶う!

表皮や真皮のそれぞれの働きを簡単に解説しましたが、美肌、美爪、美髪になるには、肌そのものの健康を維持するということが最も重要です。


そのためにスキンケアでは、有効成分が配合された攻めのケアよりも、まず角層内にもある細胞間脂質に似た成分のセラミド、アミノ酸系の化粧品で、肌の土台を整える守りのケアに。

インナーケアでは、エレベーターやエスカレーターではなく、階段を使用する。テレビを見ながらスクワットをする。ながら運動でもいいので、身体を動かすということを意識し、血流を促すということが大切。

土台が整っていないと、有効成分が配合されている化粧品も効果を感じにくいので、肌悩みがあるときは攻めたケアでどうにかしたくなりますが、まずは守るケアからはじめましょう!


『皮膚と爪の基本構造』の一部をご紹介しましたが、いや…この皮膚構造だけでレジュメの1ページ分です。そしてまだまだ伝えたいこともある(笑)

一般社団法人 日本爪肌美容検定協会 https://ansem.jp/top/licence/

皮膚構造も含めて全9項目ありますが、冒頭でもお話ししたように、”基本構造”を理解すると爪や肌、身体を健康的に保つ方法がわかるようになるので、全カリキュラムの中で、最も大事な講座だと思っています。

文字では伝わりにくいこともあるので、ぜひ実際に受講してみてくださいね。



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