自分らしく生きるために『自分の体質を知る』①

アーユルヴェーダ
アーユルヴェーダという言葉はよく耳にすることがあると思いますが、どんなイメージでしょうか?

・おでこにオイルを垂らす
・リラクゼーションやマッサージ
・ヨガを極めている人がやってるやつ
・なんかよくわかんないけど怪しいっぽい


そんなイメージのかたが多いかも。

私はアーユルヴェーダの哲学が好きだし、現代の生活にも取り入れられることも多いし、「予防美容・健康維持」のためにもみんなに知ってほしいなと思い、まとめつつ書きだしたら…
1万文字超えそうだったので、Twitterでアンケートを行いました!
ご協力いただいた皆さまありがとうございます。
ということで一番多かった「カテゴリー分け」にして書いていこうと思います。

今日はシリーズ第1回目なのでアーユルヴェーダ的に“身体をどうとらえているのか”について。

東洋医学全般にいえることですが、なんだかよくわかんないですよね。壮大というか…複雑というか…。
私は、西洋医学(科学的根拠)も大切にしているので、正直、腑に落ちないこともあるんです。
答え(エビデンス)が明確でないこともあったりするので…。

なので、実体験だったり、個人的な見解も含めてシリーズでお伝えしていきますね。

より良く生きるための生命科学=アーユルヴェーダ

より良く生きるとは?

アーユル=生命・寿命ヴェーダ=科学・知識・真理という意味があるので、アーユルヴェーダ=生命科学生きるための知恵健康的に長生きする方法ともいわれています。

つまり、病気にならないように日頃から気をつけようね!ということが推奨されています。
(ものすごく端折りましたが、つまりはそういうこと)

自分の体質を知り、自分らしく生きることが目的ともいえます。

“その人”を治すもの

西洋医学では、熱があれば解熱剤、血圧が高ければ降血薬、下痢には下痢止めなど、その症状に対しての治療が行われますが、アーユルヴェーダは、医師が問診、脈診、舌診などを行いその人全体を治療していきます。

というのも、全ての人に効く薬はなく、全ての人に効く治療はないと考えられているから。
そのときの体調や心の状態に合わせて、オーダーメイドで薬草などを調合し治療していきます。

治療の一環として、アーユルヴェーダ施設に入院し、体質に合った食事で中から改善を促したりおでこにオイルを垂らしたりボディのトリートメントも行われます。
国立のアーユルヴェーダ病院は無料ということもあるので、現地の人は、西洋的治療後(手術)の慢性的な痛み、糖尿病などの疾患の治療、腰痛、麻痺の治療のため通っている人が多くいます。
日本で例えると整体に通う感覚に近いのかも。電気を当てに行く、身体をほぐしてもらうみたいな感じで。

もちろん「〇〇のハーブ、〇〇のスパイスを使用した食事をしなさい。」、「〇〇は食べないように。」など食事の指導もあります。

そして治療には、心の状態もすごく大切。心が穏やかな状態だと、病気になりにくいともいわれているので(日本にも病は気からなんて言葉もありますね)、身体がストレスを感じていると、免疫細胞の働きも弱くなったり、自律神経のバランスも崩しがちに。
そうなるとホルモンのバランスも崩れることに繋がり、病気の誘発にも繋がります。

余談ですが…お友達のアーユルヴェーダドクターに視てもらったとき「あなたストレスそんなにないよ、心は健康!」といわれたことがあります。
ん?あれ?私が感じていたものはストレスではないのかな?

まぁスリランカに来ているという時点でストレスは軽減されていたのかも。

身体は5つの元素で作られる

科学的ではなく、すこしスピリチュアルな話にもなるのですが…
アーユルヴェーダ的に、人間の身体をどのように捉えているのかをご紹介します。

宇宙は、宇宙知性(意識)からつくられ、波動が生まれたといわれています。
その波動から「空」が現れ、空が動き「風」が生まれ、空と風の摩擦で「火」が起こり、火の熱でさまざまな物質が溶け「水」になり、水が固まり「土」(地)ができたと考えられています。

そして人間や動物をはじめ、宇宙にある全てのものは「空」、「風」、「火」、「水」、「土」の5元素がもとになり
・空、風…ワータ (性質…軽・冷・動・速・乾)
運動のエネルギー。体内のさまざまな物質の運搬や循環、生きていくために必要な活動に関係する。

・火、水…ピッタ (性質…熱・鋭・軽)
消化のエネルギー。消化や代謝に関係する。

・水、土…セマ(カパ)(性質…重・冷・遅・粘)
細胞を生み出し、身体の内部の環境を維持し免疫系統にも関わる。


ワータ、ピッタ、セマという『3つのエネルギー(ドーシャ)が合わさったものが人間』と考えられています。
この3つの生命エネルギーのバランスが整っていると、いわゆる”健康状態”。


また5つの元素(空、風、火、水、土)は、5つの感覚器官も生みだしたといわれ

・空…聴覚
・風…触覚
・火…視覚
・水…味覚
・土…嗅覚


3つの生命エネルギーと五感がしっかり働いている状態がベスト・オブ・ベスト!


つまりアーユルヴェーダ的”健康”とは
・ドーシャのバランスが良い
・身体の消化、排泄機能がスムーズ
・五感、心の状態が至福の状態


とされています。

私は、科学的根拠派なので…
「人間の源はアミノ酸なのになー」なんて思っていたりもします。


生まれたときから体質は決まっている

3つの生命エネルギー(ドーシャ)のバランスは、生まれたときから決まっているといわれ(DNAみたいな感じ)

・ワータが優位な体質
・ピッタが優位な体質
・セマが優位な体質


みんな3つのドーシャは持っているけど、誰一人として同じドーシャバランスの人はいないといわれています。
DNAも100%同じ人はいないですもんね。

スリランカでは自分のドーシャを知っている人も多く、小さい頃から「乳製品を控える」、「このスパイスは控える」、「辛いものを控える」、逆に「こそ食材は意識して摂取する」など自然と覚えていくそうです。
とはいえ現代のスリランカで、忠実に守っている人は少ないのが実情。

だからこそ国としても”アーユルヴェーダ省”を創設して伝統医療を守っています。

まとめ

スリランカでは医療として、昔から取り入れられているアーユルヴェーダ。
自分の体質を知り、自分らしく生きるために、日頃からの生活を気をつけよう!と教えてくれるものです。

日本では、エステやトリートメントなどでのリラクゼーションで有名ですが
実際には生活習慣、とくに食生活が最も重要とされています。

食べたもので身体は作られているので、日々の食事を意識すると、自ずと健康にも繋がりやすいですよね。
理にかなった考え方でもあるのです。

人生100年時代といわれますが、“寿命”ではなく“健康寿命”が長くなるように、自分の身体の声に少し耳を傾けてみてくださいね♥

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