女性は1ヶ月で4回性格が変わるともいわれているのはご存じですか?
なぜかやる気もでなくて、イライラして他人に強くあたったり…
そうかと思えば、やる気もでてきて、他人に優しくなったりと、感情をうまくコントロールできないことも。そんな自分にがっかりするときはありませんか?
コントロールできない感情がときどき現れるのは、ホルモンバランスによって性格に変化があるから。
女性の身体にとっても、美肌にも重要なホルモンの卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の役割を知り、自分の感情の変化の時期を予測してみましょう。
■卵胞ホルモン(エストロゲン)とは
「幸せホルモン」や「美人ホルモン」などともいわれる卵胞ホルモン。
月経が終わる頃に分泌が増えはじめ、肌の潤い、髪や爪などの末端も健康的で見た目にも美しいと感じやすい。
道端に生えている雑草さえも可愛く感じてしまうぐらい幸せな気分になることも。
■黄体ホルモン(プロゲステロン)とは
排卵前後の頃に分泌が増えはじめ、イライラしたり、気持ちも不安定に。
人によっては、肌が乾燥したり、逆に皮脂が増えたりと、肌の状態も不安定になりがちに。生理前特有の現象が起こりやすかったりします。
感情のサイクル
このように月経が終わる頃に幸せな気分になり、排卵前後に気持ちが不安定になりやすく、月経前にはイライラがピークに。そして、月経が始まるとイライラが収まり、また幸せな気分が芽生えてくる…と繰り返していくのです。
■自律神経とホルモンの関係
様々なホルモンの分泌を促す脳にある「視床下部」、その「視床下部」は自律神経の司令塔でもあり、ホルモンバランスが崩れると、セロトニンというホルモンの分泌も低下するといわれていて、律神経も乱れがちに。
そのため、身体がだるくなったり、イライラしたりと精神面にも影響を与えかねないのです。
自分でできるホルモンバランスチェック
自分でできるホルモンバランスのチェックは、基礎体温を測ることが身近です。
一般的には
・月経が開始してから約2週間、体温が下降し低温期に
・排卵すると体温は上昇し、次の月経までの約2週間、高温期に
・体温が上昇せず、低体温が続く場合は排卵が起きていないこと
そうでない場合は、婦人科などで相談してみるのも良いでしょう。
基礎体温をつけグラフにすると、波がわかりホルモンバランスが目に見えてわかりやすいでしょう。
■年代別ホルモンとの付き合い方
月経がはじまったころから閉経まで、女性はホルモンバランスにより、肌状態や気持ちの面でも影響を受けやすくなります。
思春期…
身体は、まだまだ成長段階なのでバランスは整いにくく、卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌も不安定なので「イライラモンスター」になりがち。
何の意味もなく尖っているのはホルモンの仕業かもしれませんね。
ホルモンの分泌量を調整することは難しいので、まずは自律神経のバランスを整えることで、イライラを落ち着かせることはできるかもしれません。
成熟期…
ホルモン分泌の周期も安定してき、妊娠や出産ができる身体になっていく。
卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量が増えてくる月経後は、肌の調子も良い場合が多いので、新しいコスメはこの時期に試すのがオススメ。
この成熟期に多くみられるのは、過度なストレスなどが原因で、月経不順になることもありホルモンバランスが崩れることも。合わせて自律神経のバランスを崩すことにも繋がりやすいので、ストレスコントロールは必須。
卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌を促すといわれることでも有名な「ローズ」には、血流促進効果もあるといわれています。
バスソルトなどに混ぜると、身体も温まりローズの香りの効果でリラックスにも繋がりやすいので、お気に入りのローズの香りを見つけ、お風呂の時間を至福の時間にしてみてはいかがでしょうか。
更年期…
閉経に向けて卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少していき、やがて閉経へ。
現代人は、ストレス過多のため若年性更年期が多いともいわれています。睡眠不足、食生活の乱れ、過度な飲酒、過激なダイエットなど生活習慣の乱れから、若年性更年期を誘発する一因ともいわれています。
卵胞ホルモン(エストロゲン)と似た働きをしてくれるといわれる
大豆由来の「大豆イソフラボン」が含まれる豆乳を牛乳の代わりにしても良いでしょう。
毎朝、牛乳を飲む人は、2日に1回は豆乳に変更したり、ラテをよく飲む人は、たまにはソイラテにするなど意識してみてはいかがでしょうか。
■ホルモンバランスを整えるといわれるスパイスやハーブ
いつもの食事に取り入れやすいものをご提案します。
ローズ
先程もご紹介しましたが、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌を促す効果があるともいわれており、鎮静作用があるといわれる「ラベンダー」と合わせてハーブティにすると、月経痛の緩和が期待できるかもしれません。
リラックス効果もあるといわれるラベンダーなので、就寝前にこのハーブティーを飲むと、よく眠れるかもしれませんね。
小豆
アメリカの日本でいう農林水産省にあたる機関では、世界中にある食物やスパイスの中で、抗酸化物質が最も多く含まれるものが「小豆」との報告もあり、大豆と同じく小豆由来の「イソフラボン」も豊富。
甘く炊いた小豆を使用した和菓子は洋菓子よりも、GI値は低いともいわれますが、せっかくなら小豆本来の甘味を堪能できる“おかず”としていただくのがオススメ。
同じく抗酸化作用にも期待できる、南瓜との組み合わせは、どこか懐かしく、気持ちもほっこりする1品に。
小豆といえば代表的なものが「お赤飯」。秋の味覚、ビタミンCも豊富な栗と一緒に炊いても良いでしょう。
フェンネル
魚や肉の臭み消しやお菓子の香り付けなどによく使用されており、植物性のエストロゲンが多く含まれている。香りには少し甘みがあるので、苦手な人は少量から試してみてください。
※注意したいのがヨモギやセリ科の植物にアレルギー反応がある人は、感作性があるため禁忌。
フェンネルの花はハーブティとして、葉や茎などはサラダとして食べることもできます。さらに詳しい効果効能についてはこちら。
写真のようなフェンネルシードとして、使用する場合は、サラダのドレッシングとして混ぜるのも良いでしょう。
■ ホルモン分泌に合わせた過ごし方
女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)は、どちらかが多くても少なくてもバランスを崩しやすいので、それぞれのホルモン分泌の頃に合わせた過ごし方をしてみましょう。
例えば、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が盛んな時期は
・お風呂にゆっくり浸かる
・好きな香りで癒される
・大好きなアーティストの曲をエンドレスで聞く
自分なりにリラックスできることを重視して過ごすことを意識する。そして、食事やティータイムには、卵胞ホルモン(エストロゲン)の働きを助けてくれるものを取り入れてバランスを整える。
卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が盛んな時期は、自然と幸せな気分、優しい気持ちになりやすいので困っている人を助けてあげてください。(笑)
自分のホルモンバランスを可視化するためにも基礎体温を測る習慣を身につけたいですね。
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